一通り話終えると、いつも通り私は妙にすっきりしていた。 途中流れてきた涙も止まって、少し喉が渇いたな、とぼんやり思った。 「お腹空いた…」 私の言葉に唯人は口元だけで笑って、テーブルの隅にあるメニューを手渡してくれる。 「今日は奢ってやるから、好きなもん食べなよ」