王女は少女に言いました。
「じゃあ、私も行きます!また、あの人に会いたいんです!!」
こうして王女はお忍びで、少女と共に大きな川を挟んだ向こうの国に向かいました。
その頃、王子は部屋で手紙の返事を書いていました。
そこへ王様が入って、言いました。
「王子、あなたにお客様がみえていますよ」
王子は不思議そうに、王様に言いました。
「お客?誰ですか?城下の人ですか??」
「いえ。旅の魔法使いのお嬢さんが、あなたの噂を聞いて遥々やって来たそうですよ」
王様はそう王子に答えました。