「あっ…血が…血…っ」


こんなに血を見たのは
初めてだった。


真っ赤な血。


「組長。
こいつ、中々口を割り
ませんね」

「あぁ。
だが蓮と繋がってる事は
たしかだ。
殺さん程度で割らせろ」


も…嫌。
どんどん翠くんが
傷ついていく。


それを助けることが
できない私。


―――蓮さん、助けて!