結局
私が家まで連れて行く
感じになった。


「ここが私の家です」

「ふーん。
じゃあ俺、帰るわ。
さっさと家入れよ」


…嫌だ。
まだ…まだ、離れたくない。

急に寂しさが込み上げて
きた。


「…っ、れ、蓮さん!」


私はとっさに名前を
呼んでいた。