並んでいた人たちは
怖がってその場から
離れていく。


何で?
誰も助けてくれないの?


「女は黙ってろ」


そう言って優衣を
突き飛ばしたお兄さん。


「優衣!」


私は慌て優衣に駆け寄る。
…最低。
女に手、出すなんて。