「そんなわけ…
「兄ちゃんも苺ちゃん
も鈍感!
見ててイライラする!」」

翠は茶碗を置いて真剣な
眼差しで俺を見た。


「もっと素直になれよ。
ほんとはメールしたくて
しょうがないくせに」

「…黙れよ」

「黙らない。
兄ちゃんには幸せに
なってほしいんだよ」


こいつ…。
小さいくせに…


「生意気なんだよ」


俺はこんな弟が
たまらなく可愛いと思う。