「痛いじゃねーか。
お嬢ちゃん」

「えっ…」

「俺、骨折したよ?
どう責任とってくれるんだ?」


暗闇で顔は見えない。
わかるのは低い声。
転けてしまった私は
恐怖で声が出ない。


私が当たったのは人。
男の人だった。