「可愛くて仕方ないんだ。
俺にとって翠は
かけがえのない弟なんだ」

「うっ、うぅ、兄ちゃん」


この夜、翠は初めて
子供のように泣いた。


そして組員をやめ、
普通の高校生に戻った。