ヤクザの襲撃事件に巻き込まれた俺の親。
その日は、ちょうど俺の8歳の誕生日だった。
母さんと父さんと俺で、歩いてケーキを買いに行った時にヤクザ同士がモメていた。
それで、いきなり銃の撃ち合いになって、たまたま横を通っていた俺の両親が弾に当たって死んだ。
直ぐに救急車を呼べば助かったはず…
俺は、必死にヤクザの人に救急車を呼ぶように頼んだ。
でも、ヤクザのボスみたいな奴は
『小僧、人間死ぬのは運命なんだよ』
と言って、フンッと笑いその場から立ち去った。
小学生ながらも人をあれほど憎んだことはないだろう。
あいつの顔は今でも忘れない。
あいつらは俺から家族を奪った。