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「霊力が足りんのや。

銀の気がすごい弱まっとる
から、間違いない」



ベッドに横たわった銀を
見て、凰ちゃんは迷うこと
なくそう言い切った。




――銀が倒れてからは大変
だった。



あの直後、ドタバタと
すごい足音をさせて両親が
お風呂場に駆けつけ、
あたしを呼んだ。



聞くと、お風呂場で物音が
したから何かあったのかと
寝室を出ようとしたら、
なぜかドアが開かなかった
らしい。



その時、脱衣所にパッと
凰ちゃんが現れた。


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