繋いだ手は冷たかった

だから僕は、君の手を
ポケットの中に入れた


僕が君を暖めてあげるよ
君の全てを暖めてあげる



以前に
彼の話をしている君の顔は
誰よりも輝いていた

心から、輝いていた



雨の中ずぶ濡れになって
僕の元へ来た君は…
僕が知っている君ではなかった



こんな形で君と手を繋ぐなんて
僕は想像もしなかったし、
理想でもなかった


でも、きっといつか
僕の理想に辿り着けると思うから


それまで僕は
ずっと君の側にいるよ




大好きな、君の側に────…