「辰、くん・・・・。」




大きな茶色い瞳は、血走っていても

可愛さは減らない。




むしろ、俺だけがうつってる
っていう優越感にひたっているせいか


倍増しに可愛い!!




「わたし、
『ファーストキスは甘酸っぱい』
って聞いて事があるの。」


「どうだった?」


「甘酸っぱいなんてものじゃないね。

甘くて甘くて、とろけそう・・・・。」




真っ赤になりながらも、伝えようとしてる姿が可愛くて
俺はおでこに唇をおとす。







「あの、辰くん・・・・」



「ん、なに?」







「えっと、わたしね・・・・・」






ぎゅっと目をつぶってから

また俺を見上げる。