その日私はトイレで夜中に目が覚めた。

トイレに行こうと思い、お母さん達の寝室の前を通った。



「んぁ..ふぁ.あ..あん」


え?
お母さん?

「ぁん...もっとぉ..」



お母さんと新しいお父さんの甘い声が聞こえた。



ううん。

私には悪魔の声だったんだ。


どうしていいか分からず私はぼーっと金縛りにあったかのように立ちつくしていた。

「っ!...結花!そこで何してるの!?のぞき見?悪趣味ね。」

「へ?あっ...ごめんなさい」

「早く部屋戻りなさい!私の幸せな時間の邪魔しないで!」

私は耳を塞ぎながら急いで自分の部屋に戻った。