異空間の中から梓紗・・・否、紗雪は出てきた。
「本当に、何もかも変わってるわ・・・」
そして、皆のいるところに歩き出した。
草むらを歩いていたら、ガサガサと前方から草をかき分ける音が聞こえた。
注意して、身構えていると
美人な女の人が出てきた。
そして、その人は紗雪の姿を見ると、
「あ!梓紗やっと見つけたわ!」
と言って、紗雪の手を引っ張った。
事情を説明しなければと、必死にその場に踏ん張った。
「待って、桜美!」
「なによ?」
「私は紗雪。梓紗の体を借りてるの!」
そして、事の次第を説明し始めた。