視線の先には、桜雪色のあの石が落ちていた。 「よかった・・・あった・・・」 涙が出てきそうだった。 でも、今はみんなの前だから泣くのは恥ずかしい。 我慢しておこうと心に誓った。 そのあと、あたしはみんなの前に立った。 「今から歌を歌いますね?そうだなぁ・・・じゃぁ、桜っぽい感じの歌で!」 スゥッと息を吸い、歌い始めた。