「珠ー!琳!いるか!!少し時間はあるかー??」一番会いたく無かった奴だ。
「時間は」
「「無い」」
「少し位あるだろうが!!」
「馬鹿王子に」
「付き合ってる暇は」
「「無いんだよー」」僕たちは教室を出るがそこで人にぶつかってしまった。
「「うわぁぁぁぁぁぁ?!」」 ビックリした。そこには森ノ塚先輩がいたのだから。はっきり言ってでかくていきなり見ると怖い。「………すまない…」しかも無表情で謝られても…。森ノ塚先輩に誰かがおんぶされている。
「ふぁー…修一ー…どうしたの?」簸弐ノ塚先輩だ。
「智久…起きたのか…」
「「…………」」
「あーりんちゃんにたまちゃんだぁ♪さとちゃんがよく言ってる子だよねぇー?よろしくねー♪お友達の印にチョコレートあげるー♪」簸弐ノ塚先輩がいかにも甘過ぎる様なチョコを取り出した。
「「けっこうでーす」」僕たちはそう言ったのに簸弐ノ塚先輩は次から次へと甘い物を取り出した。
「りんちゃんもたまちゃんも甘い物嫌い???じゃあ僕のうさちゃん貸してあげる♪」そう言って僕たちにうさぎのぬいぐるみを差し出した。
「いらない」
「それじゃあ僕たちはこの辺で」僕たちが歩き出した瞬間。やってしまった。まだ一番うるさい奴が残っているではないか。
「俺を忘れるんしゃなぁぁぁぁあぁぁい!!!!!!!」哲だ。一番うるさい哲をわすれていた。