「今日も相変わらずうるさかったね…」
「あぁ…」
「あっあの…二階堂様おはようございます」一人の女子生徒が話掛けてきた。
「…君だれ?」
「わ、私は…」
「僕たちに気安く話かけないでくれるかな?はっきり言ってさぁ」
「「うざい。」」
「ご、ごめんなさいっ」一人の女子生徒が半泣きで走って行く。
「………」
「あのシナリオあきたね…」
「あぁ…」
「次からはもっと女の嫌がる言い方にする…?じゃないときりがない…」
「そうだな…」


ー放課後ー


珠の机に手紙が入っていた。今時流行りもしないラブレターだ。
「今日もやるか」
「あぁ…」


「あ、あの…す、す…」顔を真っ赤にした女子生徒が喋ろうとしている。
「私、珠様が好きです!////」
「あのさー君…僕は琳なんだけど…君、僕と珠の机間違えて手紙入れたんだよ?そんな間違えをするのによく好きとか言えるよね?」
「えっ…あの…ごめんなさい…」
「実はさぁ…珠好きな人いるんだよねぇ…知ってた?」
「っ…」女子生徒は半泣き状態になっていた。
「そこで提案なんだ。僕と付き合わない?」
「えっ…?」女子生徒は顔を真っ赤にしていた。
「僕さぁ…君の事けっこう可愛いと思ってたんだ。僕、珠と同じ顔だし、君さえ良ければ僕と付き合おうよ?ねぇ…?」
「琳様が良ければ…喜んで…」やっぱりこいつも今までの女といっしょ。
「あーあ…琳ー。こいつ琳でもいいってさぁ…。」
「えっ…?」その時琳が草影から出てきた。
「僕ー?嫌だよーこんなダサい女。」琳が呆れている。
「君が手紙を入れたのはちゃんと僕の机だったよ。けど残念。僕たち二人に君は釣り合わない。」
「それでも付き合って欲しいなら」珠と琳が笑った
「「僕たちに似合う可愛い女になって出直してきてねー」」僕たちは笑いながら女子生徒から渡された手紙を破いた。
「ひ、酷いです!」女子生徒は泣きながら走って行った。
「酷いのはどっちだよ…」
「僕たちどっちでもいいってか?」
「あぁ言うやつ…」
「すげぇ…」
「「ムカつく」」僕たちは何もかもが同じ…どっちをとっても同じ…僕たちなんて…どっちともいっしょだから。