結局、俺は9時にガッコに着いてしまった。
「早く着すぎたな・・・」
俺にとって早めでも、茉莉ちゃんにとっては遅めなんだよな。
大丈夫かな?
ってか、とりま屋上行ってスパるか。

ガコン

重い屋上のドアを開けた。
「よう、裕也。今日は早めぢゃん」
屋上には、いつもどうり仲間がいて。
「おう、勇飛。ってか、ノリと健吾は?」
ノリと健吾は、俺らの仲間。
俺らん仲間は、勇飛・ノリ・健吾・前岡先輩・中村先輩・宮岡先輩。
前岡先輩は、3年で、俺らん中で『リーダー』みたいなカンジ。
中村先輩は、恐モテの優しい3年。
宮岡先輩は、唯一の2年で超イケメン。
「ノリは、彼女とガッコサボってデート。健吾は、たぶん遅刻。いや、お前も俺らも遅刻なんだけどな」
ノリは、隣の丘咲高にタメの可愛い彼女がいる。
幼なじみで、つい最近やっと告って付き合ってる。
「あそ。てか、TBK。スパる」
「ん、どうぞ。500円な」
はい、みんなに問題。
なぜ、このタスポ時代にTBKを持ってるのでしょう?
正解は、勇飛の兄ちゃんが買ってきてくれるからでした。
「500円は高い。せめて300で」
「人件費として200円いただきます!」
「ッチ」
俺は仕方なく500円を払った。
俺、今月金欠なのによ。
「前岡先輩・中村先輩もドウゾ。」
これ礼儀っしょ。
「ありがと」
「ドーモ」
俺は、前岡先輩と中村先輩に渡した。
「―裕也、俺にはないの?」
「宮岡先輩は、いいかと(笑」
宮岡先輩は、ぉもろくていじりやすい。
「ひっで」
と言いつつも、宮岡先輩にTBKを渡した。

「・・・ハアー」
やっぱ落ち着くわ。
「裕也、気になってんだけど。鞄のタオル」
わっ!
やべ。
タオル隠すの忘れてた。
「おー!女もんだよな?これ」
っ宮岡先輩!
ヒトの鞄を探ってんなよ!!
「宮岡、からかってやんナヨ?裕也もお年頃なんだよ(笑」
中村先輩まで・・・!
「・・・-っ!」
タメならぶったおしてるトコだけど・・・

「テメーラ。裕也が可愛そだろ?そこまでにしてやれ」