「え…?それは…どういう…」




冬彦は、今まで伏せていた顔を上げ、健一を見た。


健一は、澄んだ瞳で冬彦を見ていた。






「冬彦君は死んでしまったが、その体はまだ生きていた。だから、聡は天野先生に頼み、その体を器にして機械の心臓を埋め込んだんだ。そして、成長するロボットを彼らは作った。…それが君だ。」





「じゃあ…この体は…」





「そう…冬彦君のままだ…ただ中身が違うだけでね…だから僕は思ったんだ。人間の体を持っているなら…まだ、君に心を芽生えらせることが出来るかもしれないと。」






「…なんで…そんなこと…」






「ふぅ…君のためだ、と言えば嘘になるな…親友の、聡の過ちをうわべだけでもいいから正当化したかったのかもしれない……


軽蔑したかい?」