それは突然に―side真碧
冷たいものが頬をつたう感触で俺は目覚めた。
「…夢か………」
あのまま覚めなければ良かったのに。
なんて呟いて部屋を出る。
階段をスタスタと降りてダイニングに向かう。
「お早う!真碧。今日は早いじゃない^^」
と言う母さんの顔はなぜかいつもより幸せそうだ。
「父さんから電話でもあったの?」
母さんの1日のテンションは、海外赴任中の父さんの行動にかかっている。
―電話・メールがあった場合
家事は完ペキ、まぶしすぎる笑顔。
―何もなかった日
皿はひっくり返すわ料理は焦がすわ……
表情は暗いし大変なんだ;
「実はね……
『アメリカで一緒に2人で暮らそう』って言ってくれたの!!!!!」
「へぇー2人でアメリカね…………………………………………えぇ!?!?」
「もうお母さんうれしくって大変!!><」
待て待て待て!!
なに子供たちおいて2人でラブラブ新婚生活的なノリで決めてんだ!!!!
……あ、なんで子供『たち』なのかって?
実はね
俺、片桐真碧には双子の妹がいるんだ。きっと今はまだぐーっすりねこけてんだろうけどね。
まぁそれはおいといて。
俺は内心超焦りながら冷静を装い質問した。
「ねぇ?母さん。2人でアメリカってことは俺たちはどうなr「兄妹なかよく頑張って^^*」
…この母親、質問遮りやがった。
「あ!!もう8:20!?飛行機の時間に間に合わないわ!!」
「は?」
「今日…ていうか今から行くの^^*じゃあね~いってきまぁす!!」
はあぁぁぁぁッッ!?
―バタンッ
ブロロロロッ
1人残された玄関には、車の出発音がむなしく響いていた…………
―トントントン
「ふあぁ~…おはよぉ真碧。……アレ??ママは??」
俺の妹がのんきに降りてきて問いかけた。
「アメリカに行ったよ……幸せそうに。」
俺が呆れ顔で答えると、
「ふ~ん、『帰るときはおみやげよろ☆』ってメールしとこ~♪」
…この危機感のなさは絶対に母親ゆずりだ!!!
……ん?
てかよく考えたら、梨碧と2人?
え?は?2人っきり?
なんで俺がこんなに『2人っきり』にビビってるかというと………
冷たいものが頬をつたう感触で俺は目覚めた。
「…夢か………」
あのまま覚めなければ良かったのに。
なんて呟いて部屋を出る。
階段をスタスタと降りてダイニングに向かう。
「お早う!真碧。今日は早いじゃない^^」
と言う母さんの顔はなぜかいつもより幸せそうだ。
「父さんから電話でもあったの?」
母さんの1日のテンションは、海外赴任中の父さんの行動にかかっている。
―電話・メールがあった場合
家事は完ペキ、まぶしすぎる笑顔。
―何もなかった日
皿はひっくり返すわ料理は焦がすわ……
表情は暗いし大変なんだ;
「実はね……
『アメリカで一緒に2人で暮らそう』って言ってくれたの!!!!!」
「へぇー2人でアメリカね…………………………………………えぇ!?!?」
「もうお母さんうれしくって大変!!><」
待て待て待て!!
なに子供たちおいて2人でラブラブ新婚生活的なノリで決めてんだ!!!!
……あ、なんで子供『たち』なのかって?
実はね
俺、片桐真碧には双子の妹がいるんだ。きっと今はまだぐーっすりねこけてんだろうけどね。
まぁそれはおいといて。
俺は内心超焦りながら冷静を装い質問した。
「ねぇ?母さん。2人でアメリカってことは俺たちはどうなr「兄妹なかよく頑張って^^*」
…この母親、質問遮りやがった。
「あ!!もう8:20!?飛行機の時間に間に合わないわ!!」
「は?」
「今日…ていうか今から行くの^^*じゃあね~いってきまぁす!!」
はあぁぁぁぁッッ!?
―バタンッ
ブロロロロッ
1人残された玄関には、車の出発音がむなしく響いていた…………
―トントントン
「ふあぁ~…おはよぉ真碧。……アレ??ママは??」
俺の妹がのんきに降りてきて問いかけた。
「アメリカに行ったよ……幸せそうに。」
俺が呆れ顔で答えると、
「ふ~ん、『帰るときはおみやげよろ☆』ってメールしとこ~♪」
…この危機感のなさは絶対に母親ゆずりだ!!!
……ん?
てかよく考えたら、梨碧と2人?
え?は?2人っきり?
なんで俺がこんなに『2人っきり』にビビってるかというと………