「俺、お前が好きだ。」
あぁ....
これは
5巻の30話...
カズマが
ルリちゃんに
想いを伝えるシーン...
だけど
そのカズマは
あたしの前にいて
「美咲。好きだ。」
って言ってる...
理解できない頭
だけど
「あたしも好きだった。
ずっと、ずっと、
触れたかった。」
近づいてくる
カズマの顔...
『ぇ、き、き、きす!?
だ、だめだよっ、
だってカズマは...
ルリちゃん...』
そして
....
_
ジリリリリ....
ジリリリリ....
けたたましい音が
あたしを起こした。
「あぁ....
もぅ....うっさぃ....」
それと同時に
お母さんの声。
「美咲?
学校遅刻するよ。」
もっと
優しく
起こしてくれればいいのに...
「美咲?
美咲、聞こえてる?」
あー、はいはい。
聞こえてるよ...
仕方なく
目を覚ます.....
「●%#◆*□◎¢○!!???」」
_
心臓から
血が逆流して
そのまま吐血してしまいそうな
そのくらい...
ってか
鼻血は出た笑
「か、か、カズマ...?」
「美咲。
はよ、学校遅刻するよ?」
「あー...
あたしまだ、
カズマの夢見てんだ笑
そーだよね?」
そういって
頬をつねる。
「痛い...」
頭を壁にぶつける。
「痛っ...」
教科書を
足の小指に落とす。
「いったああああああ!!!!」
...嘘じゃない。
「か、カズマ?
何してんの?」
「美咲の彼氏」
ぶはっ...
鼻血が
止まらない...
「美咲ぃ?起きてんのー?」
階段をあがってくる
お母さんの声。
「え、あ、はぃ!!!
起きてやす!!」
そういうと
階段を降りていった...
「ねー、カズマ。
あ、あたし学校あるから...
帰ってきたら
また話そうね...」
「何いってんの?」
_
私は
昨日...酒を呑んだのか
ってくらい
頭がカチ割れる
ってくらい
ショックを受けた。
と同時に
周りを見渡した。
あたしの部屋だ。
フィギュアも
グッズも
漫画も
ゲームも
大好きな
カズマのぬいぐるみも...
なのに
あたしの隣に
漫画でしか
見たことないカズマが
3Dになってる...
「で、今、俺の話聞いてた?」
あなたに夢中で
聞いてませーん☆
...なんて言いません汗
「いいえ、全く。」
「俺の彼女は困ったやつだ。
俺は今日からお前の彼氏で
同じ学校に通うんだ!
分かったら準備」
え、いやいやいや
待て待て待て...
大体、ちょ...
「着替えますよー、
ばんざぁい」
「ばんざぁぁぁい....って
やるかあああああああ!!!!怒」