レイ、もしも俺が君のことを少し知って、君を少し理解することができたら。

君はまた、俺の元に戻ってきてくれるかい。



俺は忘れられないんだ。

レイの、少し寂しそうなその瞳も。

真夏にそぐわない、びっくりするくらい、冷たい身体も。



抱き締めて、そして言ってやりたくなるんだ。


「もう大丈夫だよ。安心していいよ」って。


俺にそんな度量があるわけなんてないのに。


だけど不思議と、レイと一緒なら本当に大丈夫なような気がするんだ。





だから、どうかもう一度……。