レイが俺の前から姿を消してから、もう1ヵ月がたっていた。 ひどく不安だったのは、俺の方だった。 彼女を守ってやるつもりで、彼女に守られていた。 病院に行けばわかる、と南波和泉に言われて無我夢中で走ってきた、南波総合病院。 しかし、ここはここ一帯でも一番大きな病院。 和泉の名前を言えばいい、と聞いたけど、一体どうしたらいいのか。