「君の病気を、本気で治したいと思っていたからだよ」
いつもの穏やかな口調ではないことと、あたしを見つめる強い眼差しが、その言葉の本気さをより強く感じさせた。
知らないうちに、こらえていたはずの涙があたしの頬をつたっていた。
「ありがとう。……南波先生に診てもらって…………巧や和泉に出会えたこと………あたし、…それまで…………友達いなかったから、二人は…………あっ…あたしのっ…………宝物だよ」
涙ながらにそれを伝えた。
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