「俺が、お前の友達になってやるよ」 和泉はそう言って、あたしの病室に度々来るようになった。 やんちゃで、明るくて、太陽みたいな和泉を、あたしはすぐ、大好きになった。 巧は、そんな和泉のお兄ちゃん。 「また、伶良ちゃんの所にいるんだね。迷惑をかけちゃ、いけないよ」 まだ、小さかったたしから見るとすごく、すごく大人の男の人に見えた巧。