どうやらあたしは、ちょっと変わった病気らしくて、今の医学では治ることはないらしい。 それを知ったのは、4歳の時だった。 その時にはもう、あたしにはお父さんが居なかった。 ただ、あたしのお父さんは、牧師さんだったらしくて、産まれたばかりのあたしにいつも、子守唄変わりに聖歌を聴かせてくれてたらしい。 自分は長くは生きられない。 それはわかってた。 だけど自分が不幸だとは思ったことはないんだ。 本当に。