「「あったぁぁ!!!」」


嬉しさのあまり思わず
抱き合った。


「やったな!」

「これで広也の夢を叶えられるよ!」



資料等を受け取り、学校へ戻るため駅のホームに行った。


電車は行ったばかりで
あまり人が居なかった。



「座るか」

「そだね」


二人を沈黙が包む。


「……広也、見てたかな…」

「今日広也の家行くか。線香あげて、合格発表
しなきゃな」


「うん」

高添はそう頷くと、俺の肩に頭を乗せてきた。


「高添…?」

「受験終わったら、考えるって決めたの。品濃に対しての気持ち」

「………フってくれて
構わないから」


「フらないよ。だって
うち品濃好きだもん」