「広也、何が気掛かり
なんだよ?」

俺も涙が溢れそうになる。


「広也…忘れてないから

好きだよ。でもね…」


高添が一拍置いて言った。


「大好きだったよ。広也。」



「だった……?」

「広也は前に好きだった人。今は、違うから
いい加減吹っ切れたの

広也の事は忘れないよ
こんなに人を好きになったのは広也が初めて
だから

でも、うちは前に歩かなきゃいけない

前に進むよ。だから、
広也も逝くべきとこへ
逝こう」


「……高添」



『未紀、やっと、答えが出たな

俺は空からお前をずっと見てるから

俺は、ずっとお前だけを愛するからな……』