「まぁ、だろうな」

「嫌じゃないのかな?
その人の寿命を言っちゃうんだよ
つまり、死ぬんだよって…」


「でも、医者のおかげで寿命が延びた人も居るだろ」

「……そうだけど
俺は…医者は嫌いだ

人が目の前で死んだって気にせず今だって医者を続けてる
医者なんか、どうせ俺
みたいなのは
たくさん死んでいった人の中の小さな一人に
過ぎないって思ってる

だから、俺に…」


「広也?お前…」

「なっなんてな!アハハ」

──────────


「あの時、広也が唯一
零してしまったホントの事実」


「広也……」