「今日は遊びになんか行けないからな。」

そう言うと中村先輩は頬を膨らましながら、

「え～！なんでぇ！折角早く学校終わったのに～！！」

ブーブー言ってる中村先輩に岸谷先輩はめんどくさそうな顔をしながら、

「風邪ひいたら、明日、合宿行けないぞ。」

「・・・帰ろうか・・・」

岸谷先輩のその言葉に中村先輩は大人しくなって自分の下駄箱に歩いて行ってしまった。

私は、そんな中村先輩が面白くて思わず噴き出してしまった・・・

ーーー・・・まぁ、そんなこんなで今はこの状況。

合宿って言うから山の中だと思ってたけど、着いたのは綺麗な海辺。

太陽の光を反射してキラキラ光る海はとっても綺麗！！

私はそれに感動してると、

「おいっ！！自分たちの荷物は自分で降ろせ！！」

私も部員のみんなも海に見惚れてるとモンキチの怒鳴り声が聞こえて

私たちは焦りながら自分のカバンを取りだすとモンキチの先導で合宿所に辿り着く。

で、４人で一部屋のようでみんなが班決めをしてると、

「西野は女の子だから、一人の方がいいよな？」

そう言ってモンキチが鍵を差し出してくれる。

「はいっ。」

そう返事をするとモンキチは私の手の平に鍵を置く。

「えっと、５０８号室か～」

鍵に書いてある番号を見ながら私は自分の部屋がある方に歩を進めた。