やっとの思いで抜け出せた進藤君は綺麗な髪の毛をボサボサにして帰ってきた。

「・・・・」

「す、すごい人気だったね・・・」

「死ぬかと思った。」

そう言いながら進藤君は髪の毛を整えてる。

「まぁ、とりあえず。モンキチに話しに行こう。」

岸谷先輩はそう言うと掲示板に背中を向けて歩き出した。

「麗、そのモンキチっての本人の前で言うなよ。」

・・・いや、モンキチって誰ですか・・・

「大丈夫。絶対言わない。」

・・・そもそも、モンキチってなんですか・・・

・・・猿ですか?

頭の上にいっぱい?マークを浮かべていると、それに気づいた碓井先輩が、

「モンキチってのは顧問の事だ。」

モンキチは顧問・・・

顧問はモンキチ・・・

・・・なんでモンキチ?

今度は新しい疑問が浮かんで首を傾げてると、

「顧問がバスケ教えてる時が猿みたいに見えたから、モンキチって俺が勝手につけた。」

岸谷先輩はケラケラ笑いながらそう言っているけど・・・私はちょっと納得してしまった・・・

2、3回顧問のバスケしてる所を見たけど・・・うん。岸谷先輩が言いたいこともわかる。

ちょっと失礼な事を考えていると・・・