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よしっと・・・

私は自分の汗を手で拭いながら腰を上げる。

今はもう練習も終わってる。

私は今、体育館倉庫の中にいて、ちょっとお片付け中・・・

これもマネージャーの仕事だもん!

フ~っと一息ついていると、

ガタッ

いきなり聞こえた音に私はビクッと肩を揺らしてゆっくり振り返ると、

「・・・西野?」

そこには碓井先輩が立っていた。

「ど、どうしたんですか?」

私は動揺を隠しながら碓井先輩を見つめてると、碓井先輩は私と目を合わせないまま近づいてきてバスケットボールを手に取る。

「練習しに来た。」

え?また練習するの?

あんなに練習してたのにまだ練習するの?

思ってることが顔に出てたらしく、

「少しゴールの練習するだけだ。」

そう言われて私はあわあわしながら、

「あぁっ、そうなんですかっ」

「・・・・・」

「・・・・・」

・・・なんだろう・・・この気まずい空気は・・・

何か話そうと口を開いた。

その瞬間。

ガラララー・・・ガシャンッ

急に目の前が真っ暗になった。

「・・・は?」

碓井先輩の声と出口の方に歩いて行く音が聞こえた。

私は今、頭の中が真っ白にーーー・・・