俺を呼びとめる声がして俺はやっぱり重かったのかと思って、

「どうしたの?やっぱり最後まで運ぼっか?」

そう言うと真奈ちゃんはブンブン首を振って、

「いえ!名前を、教えてくれませんか!?」

その問いかけに俺は少し嬉しくなった。

なんだかまた会えるような気がするような問いかけにーーー・・・

俺は素直に名前を教えると真奈ちゃんは可愛く笑って、

「ありがとうございました!園田さん!」

・・・園田さんって(笑)

礼儀正しい子だな・・・

すると『敦~!』と呼ぶ声が聞こえて俺は少し別れるのを惜しく思いながらも、

「じゃあ、部活頑張ってね!」

背中を向けて走る。

「はいっ!」

と元気のいい声がして俺は振り返ると真奈ちゃんはまたジュースサーバーを引きずりながら歩いてる。

俺は少しハラハラしながらその背中を見ていると真奈ちゃんからジュースサーバーを取りあげる男の姿を確認して、俺は自分の練習している所へ戻って行った。