多分、楽しいんだろうな・・・

「へぇ～・・・君・・・あ、名前教えてよ。」

「真奈です。西野真奈。」

フッて柔らかく笑いながら女の子ーー真奈ちゃんは答えてくれる。

「真奈ちゃんか。可愛い名前だね。」

思った通りの事を言うと真奈ちゃんは顔を赤くして、

「あ、ありがとうございます・・・」

おどおどしながらうつむく。

そんな他愛もない話をしているうちに大体育館が見えてくる。

すると真奈ちゃんは駆け足で大体育館の入り口まで行き俺が通りやすいようにドアを開けてくれる。

俺はありがとうってほほ笑みながら大体育館に入ってジュースサーバーをゆっくり降ろす。

「えっと、ここまでで大丈夫？最後まで運ぼうか？」

首をかしげながらそう尋ねると真奈ちゃんはニッコリ笑って、

「ありがとうございましたっもう大丈夫です！ほんとに助かりました！」

ペコッと頭を下げる。

・・・可愛いなぁ・・・

そんなことを思いながらも冷静に

「じゃあ、頑張ってね。真奈ちゃん。」

そう言って手を振ると後ろから、

「あの！」