「ありがとうございました！園田さん！」

「ど～いたしまして！」

そう言ったときに園田さんは『敦～！』と同じユニフォームを来た人たちに呼ばれて、

「お～う」

園田さんは軽い感じで返事をすると、

「じゃあ、部活頑張ってね！」

園田さんはニッコリ笑いながら爽やかに走って行った。

「はいっ！」

私は元気に返事すると、地面に置いてあるジュースサーバーを手に取る。

「ん～、しょっ！」

ジュースサーバーを引きずりながら自分の学校が練習をしているところへ向かおうとすると、ジュースサーバーが勝手に動き出す。

「！！？」

驚いてそのジュースサーバーが動いた方に目を向けると碓井先輩が立っていた。

その手にはジュースサーバーが軽々と持ち上げられていた。

「あ、」

「なに変な顔してんだ。」

碓井先輩はちょっと引いた顔をしながら私を見下ろしてる。

「あっ・・・と、ありがとうございます！」

ジュースサーバーを指差してから頭をさげると碓井先輩はプイッとそっぽをむいて歩き出す。

「？」

なんだがいつもと違うような態度に少し不思議に思いながら私は大人しく碓井先輩の後ろについて行った。