・・・空の状態でもちょっと重いのにこれにいっぱいの水を注いで運べるかな・・・
・・・無理かもね!!
ちょっと諦め気味で給水室まで来てドリンクを作った。
それまではいいんだけど・・・
「ん~、・・・おも・・いぃ」
これ重い!!
もう引きずってる状態で運んでるけど、それでも重くてたまに立ち止まって休憩しながら運んでる。
頑張れ私!!
「よっ・・・いしょっ」
「大丈夫?」
え?
後ろからかけられた優しい声に運ぶ手を止めて振り返ると、髪の毛が赤に茶色を混ぜたような派手な色の、でも、顔はとっても爽やかでカッコいいし背が高い・・・男の人が立ってた。
それに、バスケのユニフォームを着てるからこの人もバスケ部なのかな?
「あっ、大丈夫です!」
私は絶対大丈夫じゃない状態なのに反射的にそう言ってしまう。
「や、大丈夫じゃないでしょ?」
赤毛の男の人は苦笑しながら今引きずってるジュースサーバーを指差す。
「・・・」
「持ってあげるよ。」
男の人はニカッと笑うとジュースサーバーを持ちあげる。
「あのっ、大丈夫ですから!」
迷惑かけちゃうし!!
「いいよ。ついでだし。大体育館だよね?」
「でも・・・」