うん!!

気が合うね進藤君!

私もそう思ってたところだよ!

その“大体育館”はとにかく大きかった。

「ははっ、俺らも去年は驚いたんだよ~」

中村先輩は歯を出して笑いながら体育館の扉を押す。

「わぁっ」

体育館の中に入った私は今日何回目かの感動の声をあげた。

体育館の中には何個ものゴールがあって、いっぱい試合が出来そうだった。

「あれ、他校の人たちもいますね?」

私の目についたのはいつもとは違うユニフォーム。

「当たり前だ。他校も合宿にきてんだよ。」

碓井先輩にそう言われて私はなるほど~ってコクコク頷きながら他校の練習を見ていると、

「西野、仕事しないの?」

進藤君にそう言われてハッとした私は急いでモンキチの方に走って行った。

「おぉ、西野。さっそくで悪いがドリンクつくってきてくれ。」

モンキチはそう言うと私にスポーツドリンクの粉を渡して、そして大きなカバンから大きなジュースサーバーを取りだした。

「・・・はい。」

私は少しひきつった笑顔でそれを受けとると指示された給水室に向かう。