「?」

首を傾げてそのまま碓井先輩を見てると、

カシャッ

そんな音がした。

「これでいいだろ。」

そう言って差し出されたのは海の画面。

碓井先輩が持ってたのはデジカメだった。

「綺麗っ!すごいですねっ!!碓井先輩!」

「今時のデジカメならこれぐらいは撮れる。」

「写真っ焼き増ししてくれませんか?」

おずおずと聞いてみると碓井先輩は、

「わかったから。早く着替えてこい。」

「はいっ!行ってきますっ!」

私はそのまま上機嫌で着替えに行った。

パパッと着替えて部屋を出ると先輩たちと進藤君が待っててくれた。

「じゃ、行こうか。」

岸谷先輩が先頭になって歩き出す。

私は一番後ろにくっついて行った。

それにしても・・・ここ広い!!

歩いても歩いても目的の場所につけない!!

それにみんな足が速いから駆け足気味になってちょっと私息切れてんだよね!!

「ん。ここかな?」

そう言って岸谷先輩は立ち止まる。

そこには“大体育館”と書いてあって、

「でか・・・」

進藤君がそう呟いた。