「なんでお前は俺が唖萌と喋ってるとそう言うんだよ。」
そう、いっつも同じことを言う。
「だって面白いじゃん。」
「はいはい。」
依紀の毎回同じ回答に涙は軽く受け流す。
「ごめんね~涙。今から依紀が唖萌ちゃん貸してもらうから~(笑)」
そう言ってあたしの腕を組み依紀。そしていつもと同じ返事が・・・。
「おう、いいぞ!夜までに帰ってこいよ!腹へって死んじゃうから!!」
「分かってますって!」
はぁ~。
他の返事は無いのかな~。
そう思いつつ依紀に連れてかれて喫茶店に入る。
「で涙と何話してたの?」
「何って、あんたらが付き合ってるってことを今朝知ったんだって。」
「えっ!?遅っ!!」
「でしょ?1週間前からニュースで報道されてたのにね。」
「涙ってそこまで天然だったとは。」
「そっ、あたしもビックリで!」