俺が帰ったのはもう日が沈み始めるころだった。


いつもの道を歩き続ける。

救急車のサイレンが聞こえてきた。



ピーポーピィ〜ポーピーポー



サイレンの音と共に救急車が俺を越していった。


後ろにいるおばさんの声が耳にはいる。


「あそこの通り、女の子がひき逃げにあったんだって。今の救急車それで来てたのよ。」

「ウソ!あそこは人通りが少ないのにねぇ。」


「そう。だから発見するのが遅くなったみたいよ?」

近い所で事故があったんだな……



気の毒に。


運が悪いな…。