「おぉ~
それはご苦労様やな~」

他人事みたいに言うて!!

元はと言えば、アンタがうちに押し付けてんからな!!

――ボンボンボン

バスケットボールがうちの足元に飛んできた

「おぉ、驪眞
サンキューな」

うちに拾い上げろと言わんばかりに、夏璢は両手を上げてパスのポーズ

「自分で取りに来(キ)ないな」

よっこいしょと腰を屈めて、うちはがに股でボールを取り、名一杯に投げた

「ども~」

ニカッと笑って、夏璢は試合に戻る

「アイツな~
周り見えて守備もだいたいイケとるんやけど、シュートが全くアカンねんな~」

もっちゃんが夏璢のプレーを見て、ポツリと呟いた