「あれ~?ゆう君,
朝から優美をナンパ?」



後ろから声が聞こえたので
振り向くと早苗だった。



「早苗おはよー」


「早苗ちゃんおはよう!」


佐藤くんは,早苗に
親しそうに挨拶した。


「ねぇ…知り合い?」


あたしは,二人が
いつ知り合ったのか
疑問になった。


「一応?」


早苗は笑いながら言った。


「一応はねーよ!
早苗ちゃん。
席が近いから
仲良くなったんだよ。
優美ちゃんも
仲良くしてね~」


「う…うん」


こんな男の子,
昨日もいたんだな…。
なんてことを考えてると
あたしってつくづく
美月先輩しか
見えてないんだな
って思った。