その時、教室の扉が開いて、一人の男の人が入ってきた。

「おぉい。皆席に着け〜。」

あっ!
けんちゃんだ!!
私はけんちゃんのもとへいって、


「けんちゃんオハヨー♪」


と、けんちゃんこと健一先生に挨拶をした。


今日も凛々しいですなぁ。
うんうんと頷きながらけんちゃんを見る。
そんな私を見て、けんちゃんは頭をかき



「はぁ。だから神崎。けんちゃんぢゃない。健一先生だ。」

分かったか?と言ってきたから
はぁい。
とテキトーな返事をして、席についた。


だって、けんちゃん先生に見えないんだもん。

まだ23歳で若いし。
私にとってはお兄ちゃんって感じかな?


まぁ、ルックスは完璧だから、女子生徒にはモテモテ。


「あっ!そういえば!!」


何だろ?
けんちゃんが何かを思い出したように口を開いた。


「お前達、今から全員体育館に行け。」


ええぇぇぇぇ!
と生徒からブーイングがくる。


移動めんどくさいなぁ。。
全員ってなんで全員?



「いいから。重大な発表があるんだ。」


さ、早く。と生徒を体育館へ誘導する。


仕方ないなぁ。

「あやめ、いこっか。」

『そだね。』


私達は体育館へ向かった。