「なに?長髪ちゃんの味方しちゃうわけ」

「味方とかじゃねぇだろ。
充分だろ」

縛られている縄をほどいてやったら慌てて逃げていった。

「追いかけますか?」

「ムイに怒られんのはヤだからね」

後ろでシロに耳打ちをしているのはシロの片腕であるタカシだ。

「お腹空いた」

何だか、この空気が嫌だから絶ちきるために場違いな発言をしてみる。

「奢っちゃうよ~」