朝日が眩しい。


少し淡い色に染まる雲が
とても幻想的だった。




舗道を一人で
ゆっくりと歩く。





ある曲がり角に差し掛かったとき





――ドンッ




「った…」



誰かとぶつかった。




「わ、大丈夫?!ごめんな…っ!!」




――ドキッ…




心臓が大きく波打つ。



何…これ…??




「あ、ちょっと!!」





男の人だった。





“一目惚れ”なんかあるワケない…。





気が付いたら
思わずその場から逃げ出していた。