それから、あたしはどんどん仕事を覚えていった。


聞けば、教えてくれると知ったから。


あなたと話したくて、わからないことを1日ひとつは見つけて。

同じことを繰り返して聞くのは嫌だったから、聞いたことはきちんと覚えて。


そんな風に過ごした。


そのうち、仕事がわかってきて、楽しくなった。



でもね、あたし、この時はまだ、あなたのことなんて、なんとも思ってなかったんだ。