修の言葉をかき消すように大声で言った。

修は横に目線をずらしてフッと笑った。


「そやな。そんな気はしとったけどもしかしたら付き合ってくれるんちゃうんかて思っとったんよ。そやな・・そりゃそうやな。麗、悪かったな。じゃました。」


そう言うと足早に去って行った。


「修!」


叫ぶと同時に止まる修と抱きしめる力が強くなる雄輔の腕。

雄輔は離さないようになのかもっともっと強くなる。


「ありがと。ほんまゴメン。」


そう言うと修はまた歩きだした。

それと一緒に哲哉くんと皐月も出て行った。


皐月はわたしに微笑んだ後に。

よかったね。って目で言ったように思えた。


2人っきりになった科学室。

やっと雄輔はわたしを離してくれた。


「麗、俺のこと好きなん??」


ちょっと笑いながら言う雄輔がむかつく。

勝ち誇ったような顔しとるし。


「雄輔こそ、どうなんよ。」


「俺?好きやって言うたやろ?」


「おかしいやろ。何でドタキャンの後女の子と遊び行ったりしといて・・好きやなんて・・。ありえんわ、ほんま。信じられへん。」


「俺、女の子と遊び行ったのクラス全員での集まりだけなんやけど。ドタキャンして遊び行ったことなんか1度もないで?麗の勘違いやろ、それ。」


わたしはぬけぬけという雄輔に殺気を覚えたくらいやった。

あのとき、今日どこ行く~?とか言われてたやん。

でも言うと根に持つ女やって思われそうやな・・・。


「勘違い・・やないやろ?だってあの別れた日やって・・・。」


「あぁ、そういや麗、カラオケがどうのこうの言うとったな。何のことかよくわからんやったけど。」


は!?

しらばっくれですか!?

まじイライラしてきてしまった。