探しだし耳に当てる。



コールが聞こえてくる。



それさえも、もどかしい。



早く。早く。早く。早く出て
お願い!!!





プルル――プルル――プルッ……




『―――』



「………あっ…」



お兄ちゃん。




『お客様がおかけになった電話番号は、現在電源が入っていないか』











「…うそでしょ…」



何で繋がらないの?お兄ちゃん。



お兄ちゃんはどこに行ったの?



私が、今頼れる人お兄ちゃんしかいないんだよ。



お父さんとお母さんが大変なんだよ。






お兄ちゃん、助けて。