涙が止まらない。



呼吸が荒くなる。



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ




どうしよう。どうすれば?お兄ちゃんは?お兄ちゃんに。


―――違う。警察。警察に。



救急車!救急車呼ばなきゃ。


早く。早く。早く。



震える手で近くにある子機を取る。




「……早く。早くっ!!!」



――あれ?



救急車の番号って何番?



112だった?111だった?



思い出せ。思い出せ。思い出せ。思い出せ。思い出せ。思い出せ。思い出せ。思い出せ。思い出せ。



何で、出てこない。




「思い出してよ!!!!」