AM06:30



リュウくんは3時過ぎに帰って行った。叔父さん達に怒られないの?って訊いたら、レイのところに行くと言ったらあっさりと行かせてくれたらしい。



叔父さん達にも心配かけているんだなと思った。



でも、これからもっと心配かけることを言うんだ。いや怒られるかもしれない。何て言われるのか怖くて怖くて。



「レイちゃん、おはよう」



「…おはよ……」



おばあちゃんが笑顔で挨拶してくれて、おばあちゃんは同じ椅子に座って新聞を読んでいて。それは日常の一部で。気にすることなんてないのに、それさえも心苦しくて。



「どうしたの?体調悪いの?」



心配そうに私を見つめるおばあちゃんに、急に顔を上げるおじいちゃん。



「あ…いや…大丈夫」



『本当に?無理してない?』



そう言いながらおばあちゃんは近づいてきて、私の額に手のひらを当てて“熱はないわね”と言った。



お母さんも同じことやってくれたなぁ。



「違うの。おばあちゃん。あのね、聴いてほしいの。おじいちゃんも」



「え…?」